歯の健康の基礎をつくる小児歯科
小児歯科は、お子さんの歯の健康を守る診療科目です。「乳歯だから虫歯になっても大丈夫」と甘く考えず、小児歯科をお受けください。虫歯になって抜歯してしまうと永久歯の歯並びに影響が出ることがありますし、何より「虫歯になっても放置してしまう」という習慣をお子さんが身につけてしまうことがいけません。小さなころから定期的に歯科医院に通う習慣を身につけさせてあげることが、生涯にわたって歯の健康を守ることにつながります。
食育ではじめる歯の健康づくり
皆さん、「食育」ってご存じですか? 食育とは「食」に関する知識を習得していこうという取り組みのこと。「食」に関することを知って正しく食事を摂るというもので、歯の健康とも密接につながっているんです。咬むことは食べること。食育で歯の健康づくりをはじめませんか?
甘いものは摂りすぎない
お子さんは甘いものが大好き! ほしいままに与えてしまうと、それこそ一日中おやつタイムになってしまいます。ですが、糖分は虫歯の原因にもなりますし、肥満にもつながってしまいます。おやつの時間や量を決めて、おやつのあとは歯をみがく習慣をつけるようにしましょう。
しっかり咬む
しっかり咬むということは消化に良いだけではなく、あごの正しい成長につながります。あごが適切に成長することで歯並びが乱れにくくなる、発音がしっかりする、味覚が育つといった良い影響があるので、しっかり咬んで食べることを習慣づけてあげてください。また、やわらかいものだけでなく硬いものを食卓に並べることで、必然的に咬む回数が増えます。
お子さんのこんなクセにご注意ください。
クセが原因で歯並びの乱れが引き起こされることがあります。以下のようなクセがあるなら、お子さんのためにもやめさせてあげてください。
頬杖 |
頬杖をすると頭の重さがすべて顎関節にかかってしまい、歯並びやあごの発育に悪影響を与えます。咬み合わせがずれて顔が左右非対称になってしまうおそれもあります。 |
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指しゃぶり |
指しゃぶりをしていると前歯を裏側から前方に押すことになってしまい、出っ歯になるおそれがあります。 |
口呼吸 |
常に口を開けていると舌の位置が本来あるべき位置よりも下がってしまい、歯並びの乱れにつながる場合があります。 |
爪を咬む |
爪という硬いものを咬み続けることで歯や歯ぐきに負担がかかり、歯並びの乱れにつながるおそれがあります。 |
唇を咬む |
唇を咬むとあごに変なかたちで負荷がかかります。下唇を咬むと出っ歯、上唇を咬むと受け口になりやすくなります。 |
舌癖 |
舌で前歯を押すクセなどがあると出っ歯になりやすくなります。口のなかのことなので分かりにくいのですが、注意して見てあげてください。 |
当院の小児歯科メニュー
ブラッシング指導
虫歯にならないようにするためには、毎日のブラッシングの精度が大切です。口腔内の環境に合ったブラッシング方法・仕上げみがきの方法をお教えしますので、毎日しっかりみがいてくださいね。
シーラント
6歳ころに生えてくる6歳臼歯には細く深い溝があり、食べかすが詰まりやすく虫歯になりやすい傾向にあります。その細く深い溝をあらかじめ歯科用プラスチックで埋めてしまうのが、シーラントです。虫歯の原因をあらかじめなくしておくことで、虫歯予防につなげます。
フッ素塗布
歯質を強め虫歯に対する抵抗力を高めてくれるフッ素を塗布する処置です。フッ素を塗るだけの処置なので、痛みがありません。歯科医院が苦手なお子さんでも安心してお受けいただけます。
過剰歯の抜歯
過剰歯と呼ばれる余分な歯が生えてくるお子さんもいらっしゃいます。前歯の間に生えることが多く、なかには骨のなかに埋まったままきちんと生えてこないことも。問題がない場合はそのままにしますが、どちらにしろ適切な診断が必要です。前歯の間に歯が生えているなど過剰歯がある場合、心配な場合はお気軽にご相談ください。